いつもの食卓:トウバンジャン

そら豆を育てたら、やってみたいことがありました。豆板醤(トウバンジャン)作りです。豆板醤とは、麻婆豆腐やえびちりなどに欠かせない中国・四川地方の発酵調味料。そら豆が主な材料だと知ってからというもの、豆板醤の手作りの味を知りたくなったのです。今年もそら豆がとても立派に育ってくれたので、さっそく豆板醤を仕込みました。材料は、そら豆、米麹、塩、韓国粉唐辛子のたった4つ!そら豆を茹でて潰し、他の材料と調整用の茹で汁を加えて混ぜるだけ。たったこれだけなのです。レシピは、以前米麹作りのワークショップでお世話になったオザワエイコ先生のレシピです。そら豆がぎりぎり手に入るなら、みなさまもぜひ作ってみてくださいね。

今年の我が家のそら豆、とってもきれいで立派に育ってくれました。種をまいたらいっさい手をかけないという畑の中で一番放任されている野菜かもしれません。

無肥料無農薬

作り方は簡単。まずは、そら豆を洗って、柔らかくなるまで茹でます。

豆板醤

皮をむいて、実を取り出して重さを量ります。

豆板醤

すりこぎで潰します。フードプロセッサーでも良さそうです。

トウバンジャン

米麹と自然塩を加えます。塩はいつも五島列島の昔ながらの手作りの塩を取り寄せています。お味噌も梅干もミネラル豊富な自然塩で仕込んでいます。塩のチョイスって結構重要な気がしています。

トウバンジャンの作り方

辛いのが苦手なので韓国唐辛子(粉)を少なめに入れたつもりが、味見をしてみたら結構辛かったので、もっと控えても良さそうです。ちなみに、韓国唐辛子(粉)はカルディで購入しました。

韓国唐辛子

米麹が多めのレシピで作っているので、少しパサついた感じがしたので、茹で汁を加えて硬さを調整しました。アルコール消毒した瓶にしっかり詰めて出来上がり!30分もあれば余裕で仕込めました。1ヶ月後くらいから使え、常温で1年以上保存可能だそうです。これも保存食(非常食)として重宝しそうです。こうして作ってみると味噌作りと同じですね。保存食の手作りを続けていると、いろいろとコツが分かってきて、私のような料理下手でさえも、成長を感じることができます。

トウバンジャン

実は、そら豆自体はそんなに好きというわけではなく、毎年1回食べたらもういいかなという程度のものでした。でも、種は固定種の河内一寸そら豆だし、絶やすのも忍びないし、毎年なんだかんだほったらかし栽培でも立派に実を付けてくれるので、とりあえず育てておこうかなくらいの野菜でした。

でもこうして無肥料無農薬の自然栽培で育てたそら豆を使って、添加物いっさいなしの自然な調味料を作れるなんて、こんな贅沢なことはないですよね。おいしくできたら、来年は豆板醤のためにそら豆をせっせと育てようと思います。

※参考にさせていただいたのは、オザワエイコ先生のnoteのそら豆2種で自家製トウバンジャン